
尾上八幡神社
東に突き出た舌状台地に鎮座。祭神は応神天皇、神功皇后、中山主命。創建は永保元(1081)年とされているが、資料はない。東から南方面が一望でき、吉備の穴海があった時代には、重要な場所であったと考えられる。元は航海の神を祀る住吉神社だったが、重源の時代に八幡宮に変わったとする研究者もいる。「吉備中山総合調査報告」(1975)には、この場所に「竹の端古墳」があったかもしれないが、現状では認めにくいとの記述。神社の裏には現在東花尻にある妙傳寺が江戸時代の前期まであったとされている。境内にある天神社の台石は、播磨の竜山石で造られた組み立て式石棺の底石。どの古墳のものかは不明。